![]() | 分身 (集英社文庫) (1996/09) 東野 圭吾 商品詳細を見る |
もう随分前の作品です。
古本で購入し、ひたすらバスの移動中で読みました。
東野圭吾先生の文章には、いつもいつもすぐに引き込まれてしまって、色々な謎が複雑に絡み合い、どきどきさせられます。
今回のテーマは、クローン人間です。
この作品が書かれてから何年も経過した現在では、遺伝子の研究は随分進み、人工授精、代理母、試験管ベイビーなど認知度が上がって、成功症例も増えています。
本作品では、人間が越えてはいけないラインを超えてしまった、いわばSFのよう。
お互いの存在を知らずに普通に育てられた二人の同じ顔をした少女。
出生の謎。
二人を追う研究者たち。
二人の母の謎の死。
二人を協力するものたちの企み。
お互いの存在を知った二人、そしてオリジナルの存在。
二人が対面するその時・・・
小道具としてレモンが出てくるのですが、そういうちょっとした物を作中で扱うことで文章のうまさを感じます。
この前に読んだ東野作品「天空の蜂」は、ちょ〜っと難しすぎたから文章の中に入り込めなくリアリティを感じずドキドキ感がいまいちだったんですが、やっぱり東野圭吾はおもしろいです。



